第45回クラシック音楽講座が開催されます。
今回のテーマは北欧・東欧の名曲をたずねて
だそうです。
これらの国の名曲を「国民学派」というそうで、門外漢の院生一同としては、
北欧と東欧は現代ではまったく異なる様相を帯びた国なのに、
一括りにできるものなのかと疑問に思うところです。
そのような事情も含めて講義が行われることを期待しています。
以下では講座の詳細と瀬戸岡先生からのメッセージをお載せします。
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クラシック音楽講座(第45回)を以下の要領で実施します。
お知りあいの方々をお誘いあわせのうえ,おいでいただけると
幸いに存じます。
日時 6月6日(土) 午後2時~5時
会場 駒沢大学 本校キャンパス 1号館404教室
テーマ 東欧・北欧の名曲をたずねて
(いわゆる「国民学派」について考える)
東欧や北欧の19世紀には,スメタナ,ドヴォルザーク,グリーグ,
シベリウスなど,すぐれた作曲家が続々とあらわれ,素晴らしい作品を
のこしました。それらは,教会や貴族ではなく自由な市民の音楽として
ドイツを中心に開花したロマン派の音楽の一層の展開と考えられるばかり
か,新しく民族的な自覚を高めた諸国民の思いの芸術的結晶でもあります。
今回は,東欧や北欧の名曲を楽しみながら,近代とは何か,自由な市民に
なるとはどういう意味なのか,民族を自覚するとはいかなることなのか,
などにも言及しつつ,これらの作品にかくされた高い芸術性について
考えてみたいと思います。
なお,今年度をもって私は現在の職場を定年退職する関係で,長年つづけて
きた当講座(音楽そのものの素晴らしさとともに,作曲家の個性や,その
作品が生まれた時代的・社会的背景をあわせて考えるという趣旨の講座)
も,これまでのような形での実施は今年度をもってひとまず終了することに
なります。それまでは,みなさまのご要望には極力お応えしていきたい
と考えておりますので,お気軽にお申しつけください。
瀬戸岡